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Scott Hollenbeck(ベリサイン)
Scott Hollenbeck(ベリサイン)
Scott Hollenbeck(ベリサイン)
Matt Mathis(ピッツバーグ・スーパーコンピューターセンター)、John Heffner(ピッツバーグ・スーパーコンピューターセンター)、Rajiv Raghunarayan(シスコシステムズ)
Martin Stecher(Secure Computing)
SMTP用OPES(Open Pluggable Edge Services)の完全性とプライバシーとセキュリティに関する文書がRFC 4902として承認された。
アプリケーション層からはOPESフレームワークの存在はわからない。しかし、アプリケーション固有の追加機能によってフレームを拡張させる作業がHTTPについては終わっており、SMTPについては検討中である。しかし、HTTPやSMTPに適合させたOPESは、OPES本来のデータのやりとりの仕方と根本的に異なり、既存のOPESに関する要件やOPESに対するIABの検討事項が、SMTPの適合に関して相応しいか再検討すべきであるということになった。そこでRFC 4902はSMTPとOPESシステムに適合させたメッセージの完全性、OPESフレームワークをSMTPに適合させた場合のプライバシーとセキュリティに関する問題について分析している。また、OPESのSMTP適合に関する文書を作成する場合に検討されるべき要件についても列挙している。
RFC 4902の目的は現行のOPES作業部会が解散する前にこうした情報を収集することである。今後、OPESのSMTP適合に関する後継の作業部会や個別の開発者のとっかかりとなる。
Rajeev Koodli(ノキアシーメンスネットワークス)
Mark Delany(Yahoo!)
DomainKeysに関する歴史的文書がRFC 4870として承認された。
DomainKeysは電子メール公開鍵技術とDNSを用いた電子メール用のドメインレベル認証フレームワークであり、DomainKeysによって送信元と内容を探査できるようになる。RFC 4870はドメインごとに電子メールをデジタル署名するためのフレームワークについて定義している。
DomainKeysフレームワークの最終目的は現在の電子メールのデータ形式やプロトコルの解釈方式に変更を加えることなく、電子メールの送信元と内容がデジタル署名されてから改ざんされないようにし、また改ざんされていないことを確認できるようにすることである。電子メールの改ざんを防止したり、改ざんを検出したりできれば、インターネットメール全体のスパムやフィッシング対策にもなる。
Eric Allman(センドメール)、Jon Callas(PGP)、Mark Delany(Yahoo!)、Miles Libbey(Yahoo!)、Jim Fenton(シスコシステムズ)、Michael Thomas(シスコシステムズ)
DKIM(DomainKeys Identified Mail)署名の仕様がRFC 4871として勧告された。
DKIMは公開鍵と鍵サーバー技術を用いたドメインレベルのメール用認証フレームワークを定義しており、DKIMによってMTA(Mail Transfer Agent)やMUA(Mail User Agent)がメッセージの送信者や内容を確認できるようになる。DKIMの最終目的はあるメッセージの配信に関する責任が署名ドメインにあることを明確にすることであり、スパムメールによって蝕まれた現在のインターネットメールの機能を維持しつつ、メッセージへの署名者やメッセージ内容の改ざんを防ぐことである。また電子メールの改ざんを防止することは、インターネットメール全体のスパムやフィッシング対策につながる。
Markus Isomaki(ノキア)、Eva Leppanen(ノキア)
プレゼンス文書の内容操作用のXCAP(XML Configuration Access Protocol)の利用に関する文書がRFC 4827として勧告された。
RFC 4827はXCAPを使ってPIDF(Presence Information Data Format)ベースのプレゼンス文書の内容を操作する方法について述べている。SIP(Session Initiation Protocol)ベースのプレゼンスシステムにおいて、ESC(Event State Compositor)がXCAP方式のプレゼンス文書に対応しており、プレゼンス機能が把握するプレゼンスの全体の状態をXCAP方式のプレゼンス文書で構築する場合を想定している。
Jonathan Rosenberg(シスコシステムズ)
リソースリスト表記用のXML形式の仕様がRFC 4826として勧告された。
マルチメディア通信やプレゼンス、インスタントメッセージングシステムでは、ユーザーのグループに関連するサービスを表記するためのURIを定義するニーズがある。その一例として、ユーザーがリソースリストサービスを表すURIにSIP(Session Initiation Protocol)のSUBSCRIBEメッセージを送信し、サーバーが関連するグループに所属するユーザーの状態を取得し、送信者にその情報を提供するようなリソースリストサービスがある。
こうしたサービスの仕様を定義するため、RFC 4826は2つのXML文書を定義している。1つめは、サービスURIを含むXML文書で、関連するユーザーグループにアクセスするためのサービスの定義とサービスのアドレスが記述される。2つめは、1つめの文書から参照される、ユーザーリストを含むXML文書である。このユーザーリストは、他のアプリケーションやサービスからも使われることがある。どちらの文書もXCAP(XML Configuration Access Protocol)によって作成、管理される。
Jonathan Rosenberg(シスコシステムズ)
Quaizar Vohra(ジュニパーネットワークス)、Enke Chen(シスコシステムズ)
Gunter Van de Velde(シスコシステムズ)、Tony Hain(シスコシステムズ)、Ralph Droms(シスコシステムズ)、Brian Carpenter(IBM)、Eric Klein(テルアビブ大学)
IPv6用のローカルネットワーク保護に関する文書がRFC 4864として承認された。
NAT(Network Address Translation)には多くのメリットがあるが、その最大のメリットである利用可能なアドレス空間の拡大は、IPv6では不要である。しかし、深刻なデメリットが多い一方で、インターネットプロトコルスイートの利便性を高めるような管理やセキュリティ上のさまざまなメリットもある。とはいえ、そもそもIPv6の設計意図にはNATを不要にすることが含まれているのであり、RFC 4864ではIPv6を使ったLNP(Local Network Protection)が、NATと同等かそれ以上のメリットをアドレス変換をせずにどのように実現するのかを示している。
Bob Neal-Joslin(編集担当、ヒューレットパッカード)、Luke Howard(PADL Software Pty)、Morteza Ansari(Infoblox)
LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)ベースエージェント用のプロファイルスキーマ設定に関する文書がRFC 4876として承認された。
RFC 4876は大きく2つの部分に分けられる。1つはLDAPを用いたエージェント用のスキーマ、もう1つは同様のディレクトリユーザーエージェント用の、スキーマの使用例である。
属性タイプとオブジェクトクラスの仕様が提示されており、使用例では、DUA(Drectory User Agent)がスキーマを使ってディレクトリデータの位置を判断し、対応する特定のサービス用のパラメータにアクセスしている。さらに使用例では、属性とオブジェクトクラスの対応付けにより、DUAがエンドユーザーの環境に合わせて想定される(デフォルトの)スキーマを再構成できるようにしている。なお、RFC 4876は特定のDUAサービスの構成について述べる将来の文書の骨子となる。
Richard Graveman(RFG Security)、Mohan Parthasarathy(ノキア)、Pekka Savola(CSC/FUNET)、Hannes Tschofenig(ノキアシーメンスネットワークス)
Elwyn B. Davies(コンサルタント)、Janos Mohacsi(NIIF/HUNGARNET)
ファイアウォールにおけるICMPv6(Control Message Protocol version 6)メッセージフィルタリング用の推奨仕様がRFC 4890として承認された。
IPv6に対応するネットワークでは、ICMPv6が幅広い基本的機能を担うため、それぞれの機能を実現するICMPv6のメッセージタイプとオプションも数多く存在する。ICMPv6はIPv6に機能に欠かせない存在だが、ICMPv6メッセージの転送を制御しないことによるセキュリティ上のリスクもいくつか存在する。また、IPv4におけるICMP用のフィルタリング戦略は、規格通りに機能するためには必要ではない、ICMPの補助的な使い道を考慮しているため、そのままでは適用できない。
RFC 4890は、ICMPv6のファイアウォールフィルター構成用の推奨仕様を提供して、ネットワーク機能を維持するためには必要だが、セキュリティ上のリスクがあるために、破棄すべきICMPv6メッセージを伝播できるようにする。
Rahul Aggarwal(ジュニパーネットワークス)、安川正祥(NTT)、Dimitri Papadimitriou(アルカテル)
P2MP(Point-to-Multipoint)型TE LSP(Label Switched Path)用RSVP-TE(Resource Reservation Protocol - Traffic Engineering)の拡張仕様がRFC 4875として勧告された。
RFC 4875はMPLS(Multi-Protocol Label Switching)およびGMPLS(Generalized MPLS)ネットワークにおいて、TEによるP2MP型のLSPを設定するためのRSVP-TEの拡張仕様について述べている。RFC 4875がプロトコル要素と手続きを述べてソリューションはRSVP-TEに依存しており、通信事業者側のコアネットワークでマルチキャストルーティングプロトコルが稼働している必要はない。
P2MP TE LSPは、IPマルチキャストのようなさまざまな応用が考えられる。ただし、こうした応用がP2MP TE LSPをどのように用いるのかの仕様は、RFC 4875の埒外である。
Jari Arkko(エリクソン研究所ノマディックラボ)、Christian Vogt(カールスルーエ大学テレマティクス研究所)、Wassim Haddad(エリクソン研究所)
Luca Martini(シスコシステムズ)、George Swallow(シスコシステムズ)
ワイルドカード疑似有線タイプの仕様がRFC 4863として勧告された。
疑似有線のシグナリングでは、PWタイプ(Pseudowire Type)が両端で同じである必要がある。しかし、ある種のアプリケーションでは、PWタイプの構成は一方の終端で情報を設定すれば済むのに対して、LDPベースのシグナリングの場合、それぞれのPW終端が単一方向のLSPの作成から始めなければならない。2つのLSPをそれぞれ別個に作成することから開始するには、相手のPWタイプを事前に知らないPW終端でもLSPの作成から始められるような方法が必要である。RFC 4863は、この条件を満たすワイルドカード疑似有線タイプについて定義している。
Henrik Levkowetz、David Meyer、Lars Eggert(ノキア研究センター)、Allison Mankin
Lou Berger(LabN Consulting)、Igor Bryskin(ADVA Optical)、Dimitri Papadimitriou(アルカテル)、Adrian Farrel(Old Dog Consulting)
Jonathan P. Lang(Sonos)、Yakov Rekhter(ジュニパーネットワークス)、Dimitri Papadimitriou(アルカテル)
エンドトゥエンドGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)回復機能に対応するためのRSVP-TE(Resource ReSerVation Protocol - Traffic Engineering)拡張仕様がRFC 4872として勧告された。
RFC 4872はGMPLSのRSVP-TEシグナリング用にプロトコル固有の手続きと拡張仕様を述べて、保護と拡張機能を実現するエンドトゥエンドのLSP(Label Switched Path)の保護に対応する。GMPLS回復機能の一般的な機能説明については、対になる文書であるRFC 4426で述べている。
Laurie E. Law(米国家安全保障局国家情報保障研究所)、Jerome A. Solinas(米国家安全保障局国家情報保障研究所)
Nancy Cam-Winget(シスコシステムズ)、David McGrew(シスコシステムズ)、Joseph Salowey(シスコシステムズ)、Hao Zhou(シスコシステムズ)
EAP-FAST(Extensible Authentication Protocol based Flexible Authentication via Secure Tunneling)に関する文書がRFC 4851として承認された。
EAP-FASTとは、TLS(Transport Layer Security )を使って相互に認証されたトンネルを用いることでピアとサーバー間の安全な通信を確立するためのEAPの1方式である。トンネル内では、TLV(Type-Length-Value)オブジェクトを使ってピアとEAPサーバー間の認証情報を伝送する。
Francois Le Faucheur(シスコシステムズ)、Bruce Davie(シスコシステムズ)、Pratik Bose(ロッキードマーチン)、Chris Christou(Booz Allen Hamilton)、Michael Davenport(Booz Allen Hamilton)
汎用RSVP(Resource ReSerVation Protocol)帯域予約の仕様がRFC 4860として勧告された。
RFC 3175が定義しているRSVPによる帯域予約により、DiffservネットワークではPHB(Per Hop Behavior)と呼ばれるパケット転送ポリシーに応じて、送信元から宛先までのリソースを予約できる。また、RFC 3175はDiffservネットワークにおいて、エンドトゥエンドのRSVP予約を、集約された帯域予約にさらにどのように集約するかについても定義している。
こうした複数の帯域予約の集約が、同じ送信元IPアドレスと宛先IPアドレス、PHB(単一でも複数でも)に対しても必要になる場合がある。しかし、RFC 3175は同一条件の場合の帯域予約の集約に対応していない。そこで、より柔軟なRSVPによる帯域予約の集約タイプを「汎用帯域予約集約」として定義し、同一条件の場合に対応するのがRFC 4860である。
こうした複数の汎用帯域予約集約は、送信元IPアドレスから宛先IPアドレスまでのPHB(単一でも複数でも)で確立できる。また、汎用帯域予約集約は、エンドトゥエンドのRSVP予約を集約する目的でも使える。RFC 4860はこうした汎用帯域予約集約の手続きについても定義しており、Diffservネットワークに接続されたエンドシステムが汎用帯域予約集約の仕組みを直接にも利用できる。
Scott G. Kelly(Aruba Networks)、Sheila Frankel(NIST)
IPsecにおけるHMAC-SHA-256、HMAC-SHA-384,、HMAC-SHA-512の使用に関する文書がRFC 4868として勧告された。
RFC 4868はIPsecのHMAC(Hashed Message Authentication Mode)でSHA-256、SHA-384、SHA-512を使うことについて述べている。3つのアルゴリズムはAH(Authentication Header)やESP(Encapsulating Security Payload)、IKE(Internet Key Exchange Protocol)、IKEv2およびIKE、IKEv2用のPRF(Pseudo-Random Function:疑似乱数関数)用に、データの送信元認証と完全性の確認に用いられる。
また、認証関連の変形版として、出力サイズの切り詰めについての仕様もHMAC-SHA-256-128、HMAC-SHA-384-192、HMAC-SHA-512-256として定められている。また、PRF用の変形版であるPRF-HMAC-SHA-256、PRF-HMAC-SHA-384、PRF-HMAC-SHA-512は長さを切り詰めない。
Kevin Lingle(シスコシステムズ)、Jean-Francois Mule(CableLabs)、Joon Maeng、Dave Walker
Raymond Aubin(ノーテルネットワークス)、Marco Carugi(ノーテルネットワークス)、Ichiro Inoue(NTTネットワークサービスシステム研究所)、Hamid Ould-Brahim(ノーテルネットワークス)、Tomonori Takeda(編集担当、NTTネットワークサービスシステム研究所)
Paul Congdon(ヒューレットパッカード)、Mauricio Sanchez(ヒューレットパッカード)、Bernard Aboba(マイクロソフト)
RADIUSフィルタールール属性の仕様がRFC 4849として勧告された。
RFC 2865で定義されているRADIUSのFilter-Id属性では、NAS(Network Access Server)が目的のフィルターに事前に登録されている必要がある。しかし、どのフィルターに登録されているのかをサーバーオペレーターが知らない場合、フィルタールールを明確に指定できた方が便利である。そこでRFC 4849は、RADIUSによるNAS-Filter-Rule属性を定義している。NAS-Filter-Rule属性は、RFC 4005およびRFC 3588のIPFilterRule文法で定義されているDiameterのNAS-Filter-Rule AVP(Attribute Value Pair)に基づいている。
Ronald P. Bonica(ジュニパーネットワークス)、Der-Hwa Gan(コンサルタント)、Carlos Pignataro(シスコシステムズ)
ICMPのマルチパートメッセージへの対応がRFC 4884として勧告された。
RFC 4884はマルチパート運用に対応するように、特定のICMPメッセージを再定義している。マルチパートICMPメッセージは、従来のICMPメッセージが伝送できたすべての情報に加えて、アプリケーションが必要とする追加情報を伝送できる。
マルチパートメッセージは、ICMPの拡張構造によって対応する。拡張構造はICMPメッセージの最後に置かれ、拡張ヘッダと、1つ以上の拡張オブジェクトが続く。それぞれの拡張オブジェクトはオブジェクトヘッダーとオブジェクトペイロードを含み、すべてのオブジェクトヘッダーは共通のフォーマットを用いる。
RFC 4884は長さフィールドを指定することでICMPメッセージ形式を再定義している。拡張構造が追加可能な現行のすべてのICMPメッセージには、「オリジナルデータグラム」というフィールドがある。「オリジナルデータグラム」フィールドには、ICMPエラーメッセージを引き出すための、データグラムの開始位置が格納されている。「オリジナルデータグラム」フィールドの長さは可変だが、ICMPメッセージは長さを格納するためのフィールドがない。したがって、メッセージを構文解析するに、RFC 4884は「オリジナルデータグラム」フィールドの長さを、これまで予約されていた8ビット分に割り当てている。
提案された変更は、ICMP互換の要件を変えるため、この変更が実装の互換性に与える影響や、将来の実装に関する新しい要件についても議論されている。RFC 4884はRFC 792とRFC 4443を更新する。
Leslie L. Daigle(シスコシステムズ)
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